「こんなモノ見たがるなんて
トーコもケッコー
スキモノだな」
セイが
そっと掌を差し出した。
「何じゃこれはッ!!」
「…某テレビ局のマーク」
「ウソばっかりッ!!!」
そこには
放送禁止の
とっても卑猥なマーク…。
「ママに見せてから
描き足したのねッ」
「トーコのヒミツの花園」
よく描けてるだろ、って
満足げに笑っててッ。
「食事中
私の顔と自分の掌を見比べて
ニヤニヤ笑ってたのは
このせいだったんだッ!!」
私はセイを押さえつけて
掌を歯ブラシで
力いっぱい擦ってやる。
「あらあら
何の騒ぎかしら」
通りがかったママが
私とセイの間に
割り入ってきた。
「仲がいいのは
わかるけど
夫婦喧嘩も
たいがいにしなさいな」
えッ。
ママの
思いもかけぬひと言に
私もセイも
動きが止まる。
「ふたりとも早く
寝なさいよ」
ママは自分の発言を
気にも留めないようすで
その場を立ち去ったけれど…。
「夫婦喧嘩って…」
それは単なる
仲のいいふたりの
例えに過ぎないのか。
それとも
そのまま
ズバリの意味なのか…。
「ママって
ちょっと天然だから…」
「…そうだな」
その真意を測りかねる
ふたりだった…。
ぷにぷにッ♂020
≪〜完〜≫
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