セイが私のTシャツの中に
少しだけ手を入れて

腰のあたりを撫で回す。


「ヒトの弱味につけ込むのは
セイの悪いクセだと
思うッ!!」


セイは意味深な
微笑みを浮かべて

私をベッドの上に
横たわせた。


「もうじきママが
買い物から帰ってくるからッ」


「じゃ、10分だけ

トーコの感じてる顔
楽しませて貰おうかな」


セイが私のジャージの中の

そのまた中のパンツの中に
手を突っ込んできて。


私の顔は
イッキに羞恥の色に染まる。


「俺の指の動きに
感じてみせてよ」


「……」

ゆるやか〜に、やさしく。


くりくり、ぷにぷに。


甚振るようなコトバとは
正反対の

ソフトな刺激が
もどかしく…。


「こんなのッ…!」


「俺以外のオトコに
親切にするなんて

そんな子には
ご褒美はあげられないから」


セイは
私のささやかな縮れ毛を

つん、っと
1本引っ張った。


「やだッ。セイのバカッ」


もう恥ずかしすぎて
死んでしまいたいッ。


「元はと言えば
セイがシンスケに
プレッシャーなんか
掛けるからでしょ!!!!」


「当然だ。

トーコの周りにいる
オトコには

自分の立場をよく自覚して
貰わないと」


「あッ、や、ああうッ」


私は
セイの意外な嫉妬深さに

驚かされて


とろかされる…。



「他のオトコになんか
構うな。

おまえは
俺だけを見てればいいんだ」