セイの黒のジャケットの
背中には
私のバッグと同じ
イギリス国旗のスカーフをした
ドクロの海賊モティーフが
銀色の鋲で
描かれていて。
黒のTシャツの下からは
私のスカートと
よく似たチェックの柄が
少しだけ覗いてる。
おそろいの
王冠柄のピンバッチを
セイはジャケットに
私はバックに
それぞれが
つけていたりして。
ゴッツめの黒い靴。
銀の鎖。
この日の
ロンドンパンク
テイストの
ふたりのペアルック度は
かなり高めだ。
「お待たせ!」
駅で待っていたナンノも
やっぱりペアルックは
嬉しくもある反面
相当に恥ずかしかったらしく。
ニット帽の上に
パーカーを被せて
ペンダントも
スカートに飾りつけていた。
上下黒のジャージの
シンスケに合わせたのか
パーカーの中には
カラダにフィットした
襟の高い黒のジップアップを
チョイスしていて。
…何か真っ黒黒の団体と
化してしまってて。
ちょっと反省。
でも
こうしてちゃんと
みんな集まれて
デートも
決行に至れたワケだし…。
最初の局面は無事クリア…。
と、安心したのも
一瞬で。
「あのッ!!
実は私ッ
みんなに謝らなくちゃ
いけないコトがあって!!」
ナンノの突然の懺悔に
身震いする。
まさか、まさか
この期に及んで
デートの
ドタキャンなんてコト…!
私は
ナンノの次のコトバを
息を飲んで
待った。
ぷにぷにッ♂022
≪〜完〜≫
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