「あ、え〜っと。

靴ッ!
持ってきたよッ!!」


私は
怒声を誤魔化すように

セイの靴を見せた。


「サンキュ」

上がって来いよ、って
セイが手まねきする。


「上がって来い、って…」


窓から入れって
言うんだろうか。


ガタ、ガタン。


音のする方に振り向くと
カノンくんが

木の壁を外しててッ!!!


「隠し扉ッ!?」


「外部のヒトが
簡単に
入って来れないような
作りになっているんですよ」