「カノンくんッ

無理しなくても
いいんだからねッ!!」


こんなコト
中学生に手配なんかさせて

あの恐そうな
お母さんに
恨まれても知らないからッ。


部屋を出て行く
カノンくんの後姿を
見送りながら

セイが私に
早く着替えて来いと
命令する。


「…わかってるわよッ」


私だって

ケータイも使えない

こんな離れ小島には
居たくないのは

同じだった。


だけど。


「あれ?」

私の荷物がないッ!?


荷物を置いていた離れは
確かにカギのかからない
部屋だったけどッ。


「誰が
持っていっちゃったんだッ」


私はヘナヘナと
その場に座り込む。


…今日は
弔問客やら他人がたくさん
屋敷の中を出入りしていて。


「まさか泥棒…!?」


立ち上がろうとした瞬間


「きゃ」


誰かに肩を掴まれて
口を塞がれる!!!!!


ウソおッ…!!!!!!


あっという間に

猿ぐつわに
目隠しをされ


私は何者かに拉致される。


嫌だ。

何、これッ。


どうして私が…!!!


セイ!


助けて!!!!!!!





冬の森、眠らないキミ

油断した午後編

≪〜完〜≫


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