恐ろしい部屋編
「あ〜ッ。
いいトコだったのに〜ッ」
布団の中
ケータイの
「充電してください」の
文字に
ゲームの終了を
余儀なくされるッ。
私はごそごそと
布団の中から手を伸ばして
充電器の入っている
カバンを探った。
「寒〜ううう」
布団の中から出した手も
凍りそうで
意地でも
布団の中から顔は出すまいと
頑張ったのだけど。
「カバンちゃんッ。
お願いだから
こっちに歩いてきて〜」
と嘆願しても
カバンが
歩いてくるワケもなく。
「布団を被ったまま
亀のように
カバンの近くまで
移動しよう」
意を決して
布団の中
カラダを反転させようとして
カツッ。
足先に
何か硬いモノが触れる。
「えッ」
…布団の中
硬いモノなんか
入れた覚えなんかないけれど。
足元の壁から
何か落ちてきたんだろうか。
私はそっと
足を伸ばして
その硬いモノに
再び触れてみた。
「ぎょえッ」
何か
生温かいいいいッ!!!
私は思わず
足を引っ込めて
布団から飛び出したッ。
「な、何、何、何ッ!?」
何、今のおおおおお!???