私は意を決して
セイの大事なお宝を
ジーンズの上から
力いっぱい
握りつぶしたッ!
「!!!!!!!!!」
セイは
私からカラダを離して
「!!、!!!!」
畳の上で
声も出せずに
のた打ち回っている。
…そこまで
痛いモノなのかッ。
「セイ?」
私は
愛想笑いを浮かべながら
ハイハイして
セイに近づいた。
「このッ、ボケがッ!」
セイが私の後頭部を
髪ごと掴んで
自分の顔の前に引き寄せる。
…目がおおきいヒトって
怒ると
必要以上に恐いんだよッ。
至近距離で
ガンをつけられ
眼底の筋肉が
異常に緊張してるのが
自分でもわかった。
「……」
「……」
…妙な沈黙に
またキスでも
されちゃうのかと
身構えた瞬間。
「痛ッ!!!!」
セイに思いっきり
アタマをかじられるッ。
がじがじがじッ。
「痛い痛い痛いッ!!!!」
私は堪らず
傍にあった座布団で
セイを押し返した。
「もう
つきあってらんないッ」