「ママこそ
子どもがふたりともいなくて
淋しいんじゃないの?」
『あら。平気よ』
あざらしの
トーコちゃんがいるから
全然淋しくないわ、って。
…水族館のお土産の
ぬいぐるみ。
ママと話していると
こっちでのヘビーな体験が
何だかウソみたいに
思えてくるから
不思議だ。
『そうそう。
こっちのトーコちゃんだけど』
股の間の糸が解れて
穴が開いちゃってたから
『しっかり
縫いつけておいたわよ』
って。
…それって
セイのバカが
指を出し入れして遊んでた
恥ずかしい穴…だよね。
自分の顔が
赤面していくのがわかった。
…パパが
下ネタなんかで
ウケるようなヒトだった
なんて
すっごいショックッ!
よく知っているヒトのコト程
実は案外
知らないんだって
身を持って思い知らされる…。
冬の森、眠らないキミ
呼び止められた廊下
≪〜完〜≫
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