「今、トーコに
オトコ同士のSEXとは
どういうモノか
レクチャーしてたんだけどさ」
おまえにも
教えてやろうか、って
セイが私の両腕を離して
「きゃ」
私はアゴを畳の上に
打ちつける。
「カノン、ほら来いよ」
って。
セイッ!
「健全な中学生を
挑発するんじゃないッ!」
私は
ヒザまで引き下げられていた
トゥラウザーを
持ち上げながら
セイの太股に
蹴りを入れた!
「…セイ先輩が
教えてくれるんですか?」
カノンくんの真面目な声に
私もセイも
一瞬、動きが止まる。
「僕、初めてが
セイ先輩なんて
みんなに自慢できます」
なんて。
話がはどんどん
恐ろしい方向に
展開してゆくッ。
「どうすれば
いいですか?」
カノンくんが
セイの傍に
ゆっくりと歩いて
近づいてきて。
「……」
オトコ同士。
しかも
血の繋がった兄弟かも
しれないふたり。
「初めて、なんだ?」
セイの卑猥な指が
カノンくんの指先に
そっと絡めた。