運悪く
当時の庭職人に目撃され

医者を呼ばれて
大騒ぎになってしまって。


お兄ちゃんに
”イタズラ”されそうに、が

興奮のあまり
”レイプ”されそうに、に
謝って伝わってしまった。


だけど

「セイくんのお父さまは

お嬢さまが
そう言ってしまわれたのだと
思い込んでいたのだと
思います」


ふたりは
そのまま
一度も顔を合わすコトもなく

離れ離れにされて。


「お嬢さまは相当
悔やまれたそうです」


「……」


…それが
レイプ事件の真実。


無実の罪だった
セイのパパ。


ああああああ。
よかったああああああ。


私はココロの底から
安堵した。


のに。


「…カトーさんは
随分詳しいんですね」


え。

「まるで
その現場にいたかのように

もっともらしく
話してますけど」


その事件が
起こったときには


「カトーさん。

アナタは
弁護士の資格を取る為に

東京の大学で
下宿していたハズですよね」


「……」

話は

そんなご都合のいい
しあわせな展開では

終わってはくれなかった。





冬の森、眠らないキミ

届かない想い編

≪〜完〜≫


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