…カトーさんと
カノンくんが

意味深に苦笑していた顔が
まざまざと
思い浮かんできて

こんなモノを読みたいと
いってしまっていた自分に

耳から火が出そうになる。


だけど。

「血は争えないよね」


やっぱりこのヒトは
セイのパパなんだなあ。

なんて。



逢ったコトもない
そのヒトに

どこか親近感を
覚えてしまうのは何故なのか。


「きゅるるるる〜」

私のお腹が鳴る
恥ずかしい音が
静かな池畔に響いた。


ふと横を見ると

私の大好物がそこにいて。


我ながら

アタマがすっかり
セイに毒されてきてるなとは
思いつつ…。


「イタダキマス♪」

セイの唇をつまみ食いする。


「ん〜ッ」

私の背中にセイの手が
回ってきて。


「起こしちゃった?」

ちょっとアセッタ。


「ふふん」

「ヤダッ、何その
意味深な含み笑いはッ」


あはははは、って
セイが
おおきな声で笑う。


そんな私達を

見守っているよと
語りかけるかのように


ポンッ。


やさしい音とともに

真っ白な蓮の花が
ひとつ開いた。





冬の森、眠らないキミ

贅沢なぬくもり編

≪〜完〜≫

*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
【冬の森、眠らないキミ】は
これにて完結です。
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
次の連載は
【百花繚乱☆乱れ咲き】と
なります。
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*


この作品をお読みになった
感想をお寄せください。


下記の感想の中から
ひとつ選び

【いいね!】ボタンを押すと

お楽しみスペシャル画像が
ご覧戴けます。


絵柄は予告なく
気まぐれに更新されます。



特に感想はありません。
次の話も期待しています!
今回の話は特にお気に入りです!