カラフルな雨。


その正体は

「コンドーム、何味がいい?」


うっきゃああああああ。


そんなモノ
持ち歩いてるんじゃないッ。


イカガワシイ目で
私を見つめる
このバカタレはッ。


「誰かやってきたら
どうするのッ!」


「安心しろ」


みんなが
見とれるくらい


「美しく抱いてやるから」


なんて。


セイが言うと

そうなのかも、って
思ってしまう自分が哀しい。


「あッ、あん、…や、こらッ」


セイの冷たい指が
私のカラダを

ハートを刺激して。


私は、いつしか
セイワールドに

どっぷりと浸かって
しまっている。


…口が悪くて乱暴で

強引で。


自分勝手な俺様だけど。


ヒトをしあわせにする
その天与の才は

まさにヒトに愛される為に


生まれてきたのだと


思わずには
いられなかった。


冷たかった夜も

セイと言う
あたたかな存在に


やさしく
溶かされていく…。