「トーコはホント
かわいいな」


なんて。


足掻く私のアタマを
その長い腕で抱き寄せて。

「ひえッ!」


強引に
自分のパンツの中に
私の手を突っ込ませるッ。


「朝から
何、盛ってるんだあああッ」

ぐぐぐぐぐッ。


「俺、ずっと
トーコの寝顔見てて
徹夜明けだから」

アタマもカラダも
まだ真夜中なの、って


嬉しそうに

私のアタマを
抱え込んでる。


「朝ゴハン
食べにいくよッ」


「俺の大好物が
目の前にあると言うのに?」


セイが私の顔を
舐めるようにキスをして。


「やだッ!
せっかく
顔、洗ってきたのにッ」


私はセイの腕の中から
逃げ出そうと

必死で足掻いた。


「何だよ。
昨夜は
あんなに楽しんだクセに」


もう飽きたから
俺、ポイされたの?

なんて


「そういうジョーク
好きじゃないからッ」


私はセイの腹部を
ヒザで蹴り上げるッ。


「…サディスティック
トーコッ」


布団の中から
そんな恨めしそうな
目をしても

ダメなんだからッ。