「ウチのセイは
パパに似て

運動が
あんまり好きじゃないから」


セイのママは
私の運動神経を

この上なく
気に入っていたようで。


私と私のパパとママが
セイの屋敷に
滞在している間

私にいろいろ仕込んでは


「トーコちゃん。
このまま
ウチの子にしちゃいたいッ」


セイのママは
私を有頂天にさせていた。


今の私の運動特性は

まさにセイのママの
お手柄的産物で。


カラダの使い方や
基礎体力は
この頃培われたと言っても

過言ではない。


「セイは太陽の下だと
すぐに息切れしちゃうし」

汗をかくのが
嫌いだから、って


「せっかく
オトコノコに産んだのに」


セイのママは
よく残念がっていたけれど。


セイが
汗をかくのが嫌いなのは

今も変わってない。


いつだって
どんなときだって

涼しげな顔をしてて。


エッチの時ですら
余裕の顔。


玉のように転がる
私の汗を

イヤミったらしく
舐めてたりしてッ。


汗ひとつ
かかないなんて

体温調節を
どうしてるんだか。