気の短いドライバーさんに
急かされて
しかたなく
私はタクシーを諦めた。
「…ニセモノのページって」
「だから。
そのホテルに行っても
セイはいないってコト」
「……」
どうして
セイが
わざわざそんなコトを
するのか
意味がわからない。
「とにかく
まずはその足を治療しよう」
オトコが私の目の前に
背中を向けて
しゃがみ込んだ。
「セイにはナイショに
しててくれよ」
アイツは
人一倍嫉妬深いんだ、って
オトコが苦笑する。
…確かに
他のオトコに
おんぶされたなんて
知れたら
セイは怒り狂うに
決まってて。
「何とか歩けそうですから」
私も苦笑して
オトコといっしょに
ゆっくりと
ネットカフェへと
坂を上り始めた。
私はこのとき
このオトコの言うコトを
何故簡単に
信用してしまったのか。
油断大敵。
私は
相当なアマチャンなんだって
もっと自覚を
持つべきだった。
百花繚乱☆乱れ咲き
乱れ咲き♂014
≪〜完〜≫
この作品をお読みになった
感想をお寄せください。
下記の感想の中から
ひとつ選び
【いいね!】ボタンを押すと
お楽しみスペシャル画像が
ご覧戴けます。
絵柄は予告なく
気まぐれに更新されます。