「…誰と話してるのかなッ?」
「おう?」
少女は私の顔を
じっと見て。
「おにいちゃんッ!」
持っているケータイを
指さした。
…おにいちゃんて。
「この部屋で
かくれんぼしている
…おにいちゃん?」
なワケないよねッ。
自分でボケて
自分でツッコむッ。
「かくれんぼ
もう終わりに
するんだ、ってッ」
そう言って
少女が私にケータイを
押しつけてきてッ。
!!!!!!!
まさか、まさか
幽霊が
ケータイ電話を
掛けて来るなんてえええええ。
私の辞書には
ありませんッッッ!
「いやあああああああ」
私は思わず
ケータイを部屋の奥へと
投げ捨てて
野生の少女に抱きついたッ。
「ジュナさん、ジュナさん
ジュナさああああんんんッ」
腰が抜けて
立ち上がれないッ。
なのにッ。
「あ、おにいちゃん」
なんて
少女が隣りの部屋の
天井に向って
指さしていてッ。
勘弁してくださいいいい。
あまりの恐怖に
私はその場で
失神した。
百花繚乱☆乱れ咲き
乱れ咲き♂017
≪〜完〜≫
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