何時間くらい
寝てただろうか。
いつもより
固く感じるマクラ。
「…んッ?」
寝返りを打とうとして
背中に何かを感じて
「!!!!????」
飛び起きるッ。
「何でッ!?」
真っ暗だった部屋には
煌々と電気がついていて。
マクラと思っていたそれが
セイの腕マクラだってコトには
すぐに気づいた。
だけど
もっと驚いたのは
セイのマクラと化していた
野生の少女の存在でッ。
少女が深く呼吸をする度に
セイのアタマも
上下していてッ。
「…私、疲れてるからなッ」
見る夢までも
お疲れ気味で。
だけど
「ママ…ッ」
少女の消え入りそうな
寝言に
私の目はイッキに覚めた。
…さすがに
少女の頬にナミダの跡を
見つけては
胸が痛くなる。
セイのアタマの下から
私は野生の少女のカラダを
強引に引き出して
ゴンツ!
「…痛ッ」
セイが目を覚ました。
「…何だよお」