ママッ

どうして
こんなときばっかり
勘が働くんですかッッ!


「あッ、こっこれはッねッ」


「ブラのサイズが
おおき過ぎるんじゃないの?」


え。

「見栄張らずに
ちゃんとサイズの合ったモノ
つけなさいよ」


ママが洗濯カゴに

足元に散乱していた
セイのTシャツといっしょに
私の衣服を突っ込んだ。


ママッ。

これ以上ちいさなサイズは
ありませんからッ。

ううううううッ。


「そうそう」


今日からしばらく、この子

ウチで預かるコトに
なったから、って


ママはサラリと言い残して
脱衣場を
後にしようとしててッ。


「どういうコトッ!?」


私は思わず
ママの後を追いかけるッ。


しばらく預かるって

「イヌやネコじゃ
ないんだからッ!」


「わかってるわよ〜」

「わかってないッ!!」


「何かね。

この子の家族の関係者
みんなに脅迫メールが
送られてきたらしくって

誰も迎えに来れない
状況みたい」


って。

あのおおおおおッ!!!

何ですかッ

その刑事ドラマ顔負けの
展開はッッッ!!!!!??