今夜のセイは
何故にこんなに
ハイテンションなのかッ。


私はパンツを
ベッドのスプリングの下に
隠して

パジャマの下だけを
身に着けた。


「…明日っから
学校あるのに」


アタマ痛いッ。


私は
5分でも余計に眠りたいと

目覚ましを設定し直そうと
ケータイを手に取った。


「あれッ」

毎朝
私を起こしてくれている
ケータイの電源が

切られていてッ。


「…セイッ、アンタ
私のケータイ触ったでしょ!」


「ふふん」


トーコのクセに
鋭いな、って

セイが、ほくそ笑む。


「電源切られてたら
誰でも気づくわいッ」


危うく
明日、寝坊して
遅刻するトコロだったッ。


何つ〜コトを
しでかしてくれとるんじゃ!!


私は
ケータイの電源を
入れようとして


「あッ」

セイにケータイを
取り上げられるッ。


「明日も学校、休めよ」


「明日は
テスト、返ってくるからッ」

そんなコトしたら

先生に敵前逃亡かと
思われるッ。


私はセイから
強引にケータイを取り返して

電源を入れた。


「えッ…?」

何これッ…!!!!!!