「全員がアリバイを
主張しているのなら
そのアリバイを崩す作業を
すれば済むコトだけど」
絞り込んだ容疑者全員に
アリバイがない場合
どうしようもないなんて。
「そんなコトって
あるモンかな…」
「トーコだって
全くアリバイを実証できない
時間帯って
ケッコーあるだろう?」
…そう言われれば
そうだけど。
「ま、犯人も、こうして執拗に
ヒメミヤ家を狙っていたら
そのうち
限定されるだろうけどね」
セイは
私のオデコにキスをする。
「だから、さ。
プロフェッショナルに
身を任せてれば
大丈夫だから」
って。
セイの手が私の生尻を
がっつりと鷲掴みしたッ。
「オノレというヤツは…ッ!」
セイの顔に
掴みかかろうとして
「今夜は俺のテクに
素直に身を任せてみれば?」
反対に
セイに唇を軽く啄ばまれッ。
耳まで赤くなるッ。
「アンタはいつから
プロになったんじゃいッ!!」
「トーコからッ♪
金を貰えばッ♪
俺もプロッ♪」
五七五ッ。
俳句なんぞを
詠んだりしては
「サービス料、指名料と
俺は高くつくぞ」
私をからかっては
楽しんでるッ。
もおおおおおおおッ!!!
「…それ以上、悪さを重ねたら
この子、起こすからッッ」
私は
セイのカラダを押し返して
野生の少女を
盾にした。