乱れ咲き♂007
「ジュナさんッ!
ジュナさんッ!
ジュナさんッ!!!」
地面にうつ伏せで
倒れているジュナさんを
私は必死で
揺り起こそうとしたけど
ジュナさんは
気を失ったまま動かない。
うそおおおお。
最悪の想像が
アタマの中を駆け巡って
「ジュナさんッッッ!!!」
私は
軽いパニックに陥った。
「アタマを低くして
そこの遊具の中に入れッ!」
自分の着ていた
毛皮のコートを
私と少女のアタマの上から
被せて
セイが命令する。
「ゆ、遊具、遊具って…」
どッ、どれッ!?
もう
何が何やらわかんないッ。
落ち着かなくちゃと
思えば思う程
アタマの中が
真っ白になっていって。
「トーコ、うんこ」
アタマが混乱状態の
私の袖を
つんつん、と
少女のちいさな手が
引っ張った。
こんなときにいいい!?
「うんこぐらい我慢してッ」
空気を読めない
子どもなんて
面倒見切れないよおおお。
私は野生の少女を
抱きしめる。
「うんこだってばッ」
「わかったからッ」
しつこい子は
おね〜さんはキライですッ。
「みんな
うんこの中に入ってるッ」
「だからッ」
え。
「あッ!!!!!!」