「俺、ガキは嫌いだけどさ」


ふたりの間に出来た子と


「トーコと俺の
3人で歩くのは

案外、悪くないな、なんて」



セイが自分の将来を
夢想していて。


こっちまで
ドキドキした。


「…子どもは
ひとりでいいの?」


「だってさ。

妊娠中は
何かとSEXも面倒だろ」


トーコとは一生

いろいろ性生活を
楽しんでいきたいしさ、って。


結局、そっちに
話を持っていくんですかッ。


「でも、やっぱり」

姉弟はいた方が
楽しいかな、って

セイが
私のアタマを抱え込んで

オデコにキスをしながら
歩き始める。


「…みんな見てるよ」

「見せつけてやろうよ」


…少し前まで

あんなにも
不機嫌だったクセに。


単純だ。


「ご近所の目があるから」

セイの腕の中から
逃げようとする私にも


「構わないよ」


セイはどこまでも
上機嫌で。


不機嫌さは
もうすっかり
解消されたのかな、なんて。


そんな希望的観測を
持てたのも

ほんの一瞬のコトで。


「セイくん?」

後ろから
聞き覚えのある声に

呼び止められて


「こんな場所で遇うなんて」


気安く声を掛けてくる
そのヒトに

セイの顔がまた曇り出す。





百花繚乱☆乱れ咲き

乱れ咲き♂008

≪〜完〜≫


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