「すげ〜だろ。
犯人が俺達のコトを
どこかから見てるんだ、って
アピールしてきたぞ」
って
何故だかとっても
嬉しそうでッ。
「これって
犯人からの脅迫じゃないッ」
「そうだな」
セイが悠然として
ケータイを
自分のポケットに片づける。
「何悠長に構えてるのッ。
ニッタ刑事に
知らせなきゃッ!!」
「そうだな」
そうだな、そうだな、って
どうしてそんなに
余裕をぶっこいて
いられるのやらッッ!!!
「まあ、とにかく
部屋に戻って」
話はそれからだ、って
セイが私の首を抱え込んで
後ろ向きに
私をひきずっていく。
「こうしてる間にも
私達
狙われちゃってるのかも
しれないのにッッ!!!」
犯人の脅迫メールに怯える
私を
セイが激しく抱きとめた。
「言っただろ。
何があっても
俺が守ってやるって」
俺を信じてついてこい、って
セイのまっすぐな瞳に
私は
「…うん」としか
頷くしかなくて。
だけど
セイのその過信が
私達をもっと
恐ろしい目に巻き込むコトに
なるなんて
セイ自身
計算外だったに
違いなかった。
百花繚乱☆乱れ咲き
乱れ咲き♂009
≪〜完〜≫
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