「おまえが
安全でいてくれるコトが
俺の望みなんだけど」
セイがいつになく
マジなトーンで
私にコトバを返してくる。
「…わかってるよ。
そんなコト」
だけど
「セイの傍より
安全な場所なんて
どこにもないから」
ピースサインして
セイの顔を覗き込む私に
「…ふん」
セイの長い腕が
伸びてくる。
「セイの腕の中が
やっぱり
いちばん安心」
「おまえ
どこでそんなセリフ
覚えてきたんだ?」
銀座で
ナンバー1ホステスに
なれるぞ、って
「バカなヤツ。
バカなヤツッ」
セイが嬉しそうに
何度も何度も
私のアタマに
キラメキのような
キスをして。
恋するふたりは
無敵のヒーローに
なった。
恐いモノ知らず。
それが
この事態で
いいコトだったのか。
悪いコトだったのか。
ただ
ゲームにも
引き時はある。
それが
今であるってコトを
私達は
悟るべきだった。
今となって悔やんでも
仕方のないコトだったのかも
しれないけれど…。
百花繚乱☆乱れ咲き
乱れ咲き♂010
≪〜完〜≫
この作品をお読みになった
感想をお寄せください。
下記の感想の中から
ひとつ選び
【いいね!】ボタンを押すと
お楽しみスペシャル画像が
ご覧戴けます。
絵柄は予告なく
気まぐれに更新されます。