「ボック☆のキッズセット。
先週から
”昆虫シリーズ”
なんだよねッ」
ここは少女の話題に
乗っからせて戴きますッ。
だけど
少女の方へ
移動しようとする私を
セイは
さらに拘束を強めて
阻止をしてッ。
「こいつが
この部屋の主だった
『彼』のコト知りたい、って
好奇心丸出しで、ね」
さりげなく
私を貶めては
いませんかああああああ。
「ジュナさんは
『彼』のコトが
好きだったんじゃないか、とか
ウルサイのなんの、って」
そこまで
言うかあああああああ。
反論しようとする私の顔に
クッションを
押しつけてきて
「うぐぐぐぐぐッ」
私を殺す気ですかああああ。
私はもがき苦しみながら
足でセイのカラダを
キツク掴んでッ。
「いッッッッ!!!!!!!」
声なき声と共に
セイの
私を押さえつけていた力が
緩む。
チャンスッ!!!!
そのスキに
セイのカラダから離れて
私は
ハンバーガーに
かぶりついていた少女の
後ろに逃げ込んだ。
「うほほッ!?」
少女が
悶え苦しむセイを指さして
半笑いしてるけどッ。
…もしかして、私ッ。
「トーコちゃん。
今のは痛かったと思うわよ〜」
ジュナさんが
セイを
思いっきり同情している。
「ちんちん、潰れたかッ♪」
バンバン、と
前傾姿勢のセイの背中を
少女が面白そうに叩いた…。