「ほほッ?」
自分に
みんなの視線が集まって
少女が自分の作品を
これ見よがしに
見せつけるッ。
「その辺は抜かりないから」
弁護士にも
わざとあのオトコから
目を離すよう
指示を出している、って
セイが
ベッドの上から
妖しい目を
投げ掛けていてッ。
「……」
もう誰も
セイに意見する者など
いなかった。
「おたまじゃくしの集会所ッ」
…ただひとり
空気を読まない幼児が
はしゃいでて。
「…???、上手だね?」
少女に話し掛けられて
ニッタ刑事の顔が
少し緩んだりして
…ちょっとコワイぞッ。
「こうしてじっくり見ると
この子。
ニッタくんのケータイの
待ち受け画面のあの子に
よく似てるわよね」
…ケータイに
幼女の写真ッ!?
「そうなんですよね〜。
田舎にいる
ウチの姪っ子に
声も似てるんですよね〜」
婦人警官のコトバに
ニッタ刑事の目じりが
下がった。
「もう可愛くて可愛くて
仕方ないってカンジでね〜」
婦人警官が
ニッタ刑事のケータイを
ポケットから
引き抜いて
「おおう…」
少女が
ケータイの画面に
表示されている
リンゴのホッペをした
田舎のオンナノコに
ガンを飛ばすッ。