何かのせいにしなければ
生きては
いけなかった。
自分の失態を
認めながら
この仕事を続けるなんて
出来なかったから。
「この子の母親に
怪我をさせるように
仕向けたのは
この私」
つぐなっても
つぐないきれない。
「キミ達という
厄介な存在が
私の計画を
何度も
狂わされそうになって」
その度に
憎らしく思ってきたけれど。
「…今はキミ達に
出逢えたコトを
神様に感謝している」
ありがとう、って
おやっさんの右手には
拳銃が握られていて。
「大事なママのコト
傷つけて悪かったね。
許してくれとは言えないから」
これで
勘弁してくれ、って。
もしもしもし〜〜ッッ!!!
「こんなトコロで
そんなマネしてッ
ちいさい子が
夜、トイレに行けなくなったら
どうするんですかああああ」
思わず私が絶叫して
しまっててッ。
「夜、トイレに
行けなくなるのは
トーコぐらいだろ」
って
こんな非常事態に
私をバカにするのは
やめてくださいッッッ!!!
ニッタさん達も
どうしてこのヒトから
拳銃を奪って
おかなかったのかッ。