…霊界からの着信でなくて
本当によかったですッッ。
「ガキがガキなら
親も親だ」
こんなときに
電話を掛けてくるなんざ
なんて
空気を読まないヤツだッ。
って
セイッ。
どうしてアンタは
そこまでハンサムを
嫌うのかッ。
「えッ。アニキッ。
今、日本にいるのッ!?」
ジュナさんの
あまりにも意外なセリフに
私も驚くッ。
だって
国際電話で話したの、って
つい何時間か前だったよねッ。
「公衆電話なんだから
海外からのワケないだろう」
セイッ。
アンタは黙ってなさいッ!!!
ジュナさんの電話に
私は聴き耳を立てるッ。
…どうやらヒメミヤ氏は
アメリカから
車でカナダに出国して
そこから
飛行機を乗り継いで
日本に
帰ってきたらしいのだが
ちょうど
私達からの電話を
受けていたのが
成田で出国手続きの為に
足止めされていたときで
「入国させて
貰えるかどうかも
わからなかったから
ぬか喜びさせるのは
どうかと思ったから
黙ってたんだ、って
何の話ッ?」
あ…。
「ママさん達とコンビニッ?
誰がよッ!?」
…話がどんどん
ジュナさんの
預かり知らぬ方向に
走っていて。
「ちょっと失礼」
堪りかねたセイが
ジュナさんから
ケータイを取り上げて
私に渡すなああああッ!!!