ど、どうして私
なんですかッ!!!!


パニくる私に

「こんな時間に
自分の妹のケータイに
オトコが出たら

驚くだろう?」

セイが
私に耳打ちしてきてッ。


…そりゃ、そうだけど。


『ジュナッ、おいッ!
聴いてるのかッ!?』


「あの、お電話替わりました」

恐る恐る
私はケータイに出た。


「みんないっしょです。
安心してください。

警察の方もいっしょです」


私は
おやっさんの方を
盗み見する。


おやっさんは
手にしていた銃を
そっとポケットにしまって。


…思わず胸を撫で下ろした。


『そうだったんだ?

さっきからキミのお父さんに
電話をしてるのに

全然繋がらないし』


「あはは。そうですか。
あははは…」


だけど
何て答えればいいんだかッ。


『また、ジュナが
勝手なコトでも
しちゃったんじゃないかって』


「いえ。そんなッ」

会話が続かないッ。


私はジュナさんに
ケータイを
押しつけるようにして

返すと


少女の背中に隠れて
セイの視線から逃げ出したッ。


「えッ。アニキ、今
ヒメの病院にいるの!?」


!!!!!?


「うんッ。

今からこの子も連れて
急いでそっちに向うからッ」


ジュナさんのマジ顔に
思わず緊張が走った。