【おまえのその無責任さ
信じられないッ】
【セイに信じて貰わなくても
ケッコーですッ】
【じゃあ、その場で
信じて貰わなくても
結構だって
デカイ声で叫べたら
信じてやるよ】
むむむむむむむううううッ。
アタマが
カッカしてきて
売りコトバに
買いコトバッ。
「信じて貰わなくても
いいですから!!!!!!」
…おおきな声では
ありませんがッ。
ちゃんと声に出しましたッ。
「いや、俺は信じてたから!」
「…ッ!!!!?」
私の独り言に
返事をする男の声。
私はその声のする方に
振り返るコトを躊躇した。
「なあ、アンタ
OBACAさんだろ?」
…オバカ…さんッ!?
「掲示板見たぜ。
他のヤツらは
ヒトの意見をアタマっから
否定することしか出来ない
チキンだからさッ」
…掲示板を見た、って。
「アンタの書き込みの通り
『彼』はこの子の中に
降臨していたんだ…!」
そのオトコは
そう叫びながら
私の正面に回り込んできてッ。
げげげッ。
近距離で
目が合ってしまったッッ!!!
さっき見た動画より
実際は
肌が浅黒くって
シワがおおくて
男性ホルモンの塊って
カンジで
暑苦しいッッ!!!
【セイッ。
どうなってるのよッ】
テーブルの下で
セイに
メールを打っていると
「熱心だな。
マメにレス、してんだ?」
なんてッ。
まるで私が
”OBACA”という名前で
書き込みをしているって
決めつけてきてッ。
私のどこが
そんな怪しげな
書き込みをするような人間に
見えると
ゆ〜のでしょうかッッ!