「…そのヒメのケータイ。
返して貰いますから!」


ジュナさんが
おやっさんから
ケータイを取り上げて


「それは
今回の事件の証拠品だから!」

「事件?
そんなのありましたっけ?」


ジュナさんが笑って

歩き出した。


「ヒメの事故も
ただの不幸な交通事故。

それでいいじゃない」


「……」

「…天国にいる人達も

そうしろ、って
言ってるみたいだし」


セイがガラスの窓を

コンコン、っと
叩いてみせる。


ガラスの向こう。


闇夜に浮かぶ

白い花。


過去の贖罪も

ヒトの過ちも


全ての罪を
浄化するように。


百花繚乱
競い合って咲き誇る。


「…こんな
ロマンティックな夜は

ちょっと
悪い子になってみたいな」


なんて

大胆なコトバが
私の口を出たのも


きっと
この花達に
魔法をかけられたから、に

違いない。





百花繚乱☆乱れ咲き

乱れ咲き♂031

≪〜完〜≫


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