「ねえ。キミ。
この子とどういう関係?
どこで知り合ったの?
どうしてこんなトコロに
ふたりでいるのかな?」
「……」
オトコの矢継ぎ早の質問に
メールを打つ手が
追いつかないッ。
…セイに一言一句
漏らさずに報告しろって
言われてるけど
とんでもないッ。
無茶すぎでッ。
やっぱり、こんな役
私には
荷が重すぎますうううう。
どんどんカラダも
前傾姿勢になっていって
オトコからは
恐らく私の背中しか
見えないだろうッ。
「…何を
書き込んでるのかな?」
オトコがそう呟くと
微かに
テーブルの向こう
キーボードのタッチ音が
聴こえてくる。
…何をしているんだろう。
「……」
私がそっと顔を上げると。
「へへ〜ッ♪
照れるじゃないかッ」
って
自分のケータイで
どうやら掲示板の書き込みを
確認しているらしかった
けどッ。
「素敵な理解者に
逢うコトができました。
この出逢いは
『彼』の導きに違いないです」
オトコが
自分のケータイの画面を
朗読し始めてッ。
「掲示板なんかに
書き込まなくても
直接言ってくれれば
いいじゃない♪」
上機嫌で笑っててッ。
…気色悪〜うううういッ。