「それに

私がカードキーを
『彼』の絵の管理者から
預かっているコトも
ホテル側だって知らないハズ」


自信に満ちた
ジュナさんに

「トップシークレットの割に

俺、簡単に
辿り着けちゃってますけど」

セイが
意地悪くツッコミを入れる。


「そうよ…!
それは私が知りたいくらい!

どうしてキミが
この部屋の存在を
知ってるの?」


「それは俺が
『彼』の生まれ変わりだから」


って。おいッ。


「『彼』が亡くなったとき

セイッ、アンタは
小学生の高学年には
なってたでしょッ」


「ほんの冗談だ」

セイってば
シラ〜っとした顔をしてッ。


冗談を言うときは
冗談にふさわしい顔で
言ってくださいッ。


「…バカにしてるの?」


「そう
受け取りたいのであれば」


セイってば
挑戦的な目をして

ジュナさんを見てるけどッ。


「このホテルのコトを
知りたけば

このホテルの最高権力者に
問い合わせれば簡単だ。

上からの命令は絶対だもんな」


「…ふ〜ん」

ジュナさんが

セイのカラダを
上から下まで舐めるように見て


「…あなたって確かに
ここのホテルの
先代のオーナーが
好きそうなタイプだものね」


「…残念ながら

今のオーナーにも
気に入られちゃってる
みたいだけどね」


って。

その意味深な会話は

どういう意味
なんでしょうかあああああ。