「うほッほ♪」
少女はブラを
自分の腰に巻いてッ。
「びくとり〜!!」
…それは
チャンピオンベルトじゃ
ありませんッ!!!
セイの胸で
自分の露わになった
ささやかな胸を隠しながら
私は洗面台の上に
出しっ放しにしてあったハズの
タオルを手探りした。
「そんなタオルより
いいのがあるよ」
セイの手が
私の右手の動きを止める。
「待ってて」
セイは私を自分の胸から
引っ剥がすようにして
バスルームのカギを開けたッ。
「!!!!」
煌々と明るいバスルーム。
鏡に映っている
自分の胸を直視して
私は自分の胸を
両手で抱え込むようにして
その場にしゃがみ込むッ。
「セッ、セイイッ!?」
「うほほ!?」
バスルームから出て行く
セイの後を
少女が
ブラを腰につけたまま
小走りしていく。
…アンタ達ッ。
少しは
自分達の置かれている状況を
考えましょおおおおお。
私は
落ちていた自分のコートに
手を伸ばし
肩から羽織って
前を閉じた。