「…ちょっとセイッ」

四つん這いで
バスルームのドアに
近づくと


バサッ!


アタマの上から
真っ白い布を掛けられるッ!


「かくれんぼッ!?」

「そうだ」


セイは
少女の期待通りの返事をすると

白いシーツで
私の胴体を巻いて

ドレスのようになった
シーツのスカート部分に
少女を隠した。


「うほほほッ♪」


…私の股の間から

少女の怪しい声が
漏れてくる…。


私の2本の足を
支えにして
円錐のテントの中に
少女が胡坐をかいて
座ってて。


白いシーツは
程良く光を通して

思いの外
少女にとって
居心地は悪くないらしい。


だけど。


光を通すというコトは

この子のシルエットも
外から見えやすいと
言うコトでッ。


「こんな不自然な体勢ッ

きっとすぐに
バレちゃうよッ」


私の訴えに

「ウェディングドレスみたいで

綺麗だよ。トーコ」


セイは
私の胸元のシーツに
ダーツを寄せるようにして
整え直した。


「……」


綺麗だよ、なんてッ

セイにとっては
言われ慣れたコトバかも
しれないけれどッ。