でも

こういうマジなセイには
逆らわないに限る。


「……」

セイは
私のカラダから離れると


まるで白鳥が
舞い降りるかのように

ジュナさんの傍に
肩ヒザをついた。


セイの動きは
いちいち優雅なのは

そのしなやかな
腕の動きのせいだと思う。


西洋の騎士みたいだと

ちょっと見とれてしまった
自分が情けないッ。


セイは

少女の服を脱がしていた
ジュナさんの顔を
覗き込んだ。


「…俺があのとき
助っ人に出なかったら

ジュナさん、アンタはさあ」


さも何か隠してます、って
挙動不審の演技をして

逃げ出して

「俺達にこの子を託して

あの3人を
この部屋から引き離すつもり
だったんでしょ?」


え…。


セイの思いもよらぬ推理に
私の思考が止まりそうになる。


ジュナさんが

私と同じくらい
驚いた顔をして

その目が泳いでるのを見て

セイの言っているコトが
ただの推測なんかでは
なかったコトを

証明していた。


「犯人を追い詰めたい
気持ちもわかるけどさ」


もっと
アタマを遣わなきゃ、って

セイが
オノレの頭脳を自慢してッ。


「全部、話してみない?」

って。


まるでナンパでも
するみたいに


”危ない橋”に
近づいた。





百花繚乱☆乱れ咲き

乱れ咲き♂024

≪〜完〜≫


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