私は叫びながら
シーツを引っ張り返しながら
その場に座り込んでッ
私に馬乗りにされた少女が
「むぎゅううううむ」と
声を出したような
気がしたけど
そんなモノは
私の羞恥の叫び声に
簡単にかき消されるッ。
セイのバカッ
セイのバカッ
セイの
バカああああああッッッ!!!!
もうこの場で
殺してやりたいッ。
いくら胸が貧弱だから、って
ううんッ!
むしろ貧弱だからこそ
直視される恥ずかしさも
おおきいのであってッ。
オジサン達の目に
さらされてしまうこの屈辱ッ。
7代先まで
祟ってやるッッ!!!!
「もう充分でしょう?」
なんて
平然としたセイの声が
聴こえてきて
沸々と
私のアタマの中が
さらに煮えたぎるッ。
視線を少しだけ
声のする方に向けると
セイが私に背中を向けて
みんなをバスルームの外に
誘導していて。
「ホ、ホントッ
ごめんなさいねッッ」
犯人とは
とても思えないような
婦人警官の動揺する声が
遠のいていった。
みんなをバスルームから
追い出すと
最後に残ったセイが
私のアタマを軽く触って
私と目が合うと
「バ〜カ」
って
声を出さずに
冷やかな目をして
口の端を上げるッ。
バタン♪
バスルームのドアの
閉まる音さえも
私をバカにしている
ようだったッ。