理屈じゃないんだ。


「そして
無防備にケンカを買って?

俺はそんなトーコの
尻拭いをさせられるのか?」


うッ。

確かに、いつも

結果、そうなっちゃって
ますけれどッ。


「…ふん」

セイの長い指先が
私の髪に触れ

クシャリ、とする。


「だけど。
そんな自分が結構好きかも」


なんて

セイがまた、笑った。


「…アナタ達」

ジュナさんは
「本当に姉弟?」って
訊きたかったんだと思う。


だけど

ジュナさんのケータイに
入ったメールに

その疑問は封じられる。


「…こんなコトって」


ジュナさんのカラダが
カタカタと震え出して

ケータイを取り落した。


「ジュナさんッ!?」

「…ヒメのケータイから」

「え?」


セイが
ジュナさんの落した
ケータイを拾い上げて


「この写真…」

あのセイすらも
一瞬、絶句する。


意識不明のハズの
少女の母親のケータイから
送られたきた

そのメールには


【親友の命が惜しくば
言うコトを聞け】


面会謝絶のハズの病室で
横たわってる
少女の母親の写真が


添えられていた。





百花繚乱☆乱れ咲き

乱れ咲き♂025

≪〜完〜≫


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