カードキーを
持つコトの出来るヒト。
もしくは
すでに持っているヒト。
その1、ホテルマン。
その2、警察。
その3、さっきの元スタッフ。
「…呼んだのは
ホテルのヒトだよねッ」
それは
希望的観測だとは
わかっていたけどッ
私はそう問い掛けずには
いられなかったッ。
「ホテルマンを招待するのに
ピンクの花は必要ないだろ」
それはそうですけどッ。
セイってば
涼しい顔してッ!!!!
「アンタはいつの間に
誰に接触を試みた、って
ゆ〜のよッッッ!!」
吐きなさい、って
セイの胸ぐらを掴んで
脳が揺れるくらい
揺さぶったのにッ!!!
セイに吐かせる前に
教会の鐘の音のチャイムが
部屋に響いて
「おうッ!?」
条件反射のように
少女がドアに向って
駆け出したッ。
「ケンちゃんッ!
ドアストッパーを
開けちゃダメッ!!!!」
ゴツッ!
立ち上がろうとした私の
テーピングしていた足首が
テーブルの脚と
接触して
「!!!!!!!!」
私は
声なき悲鳴を上げるッ。
「…おバカよのお」
セイが
痛がる私の背中を
長い足でぐりぐり
甚振ってきてッ。
カチャ。
何の対策もないまま
ドアストッパーが
少女の手によって
外された。
百花繚乱☆乱れ咲き
乱れ咲き♂026
≪〜完〜≫
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