「…そうだな。
最後に母さんに
メールしてからずいぶん
時間が経ってるからな」
セイがゆっくりと
立ち上がろうとする。
「…これが
最初で最後の
チャンスだったんだ」
え。
「オシマイだ。
もうオシマイ…」
おやっさんは
俯いたまま
肩を震わせ
笑っていた。
「これでもう
あのオトコの罪に似合った
罰を与えるコトも
あのオンナに
自分の罪深さを
知らしめるコトも
できなくなった…!」
チャ。
おやっさんの手には
拳銃。
銃口は迷いもなく
少女の方に向けられていて。
ケンちゃんッッ…!!!
「動くな。
悪いけど
銃の扱いは苦手だから
引き金を引いてしまったら
どこに当たるか
わからないぞ」
「おやっさんッ!?」
「要求はひとつ。
あのオトコを
署からここへ連れ戻せ!」
おやっさんは
銃を構えたまま
ゆっくりと
少女に近づいて行った。
百花繚乱☆乱れ咲き
乱れ咲き♂028
≪〜完〜≫
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