税金の”計算”ッ!
”帳簿”つけッ!!!
私がもっとも
避けて通りたい選択ですッ。
ぷるぷるぷるッ。
考える前に
すでに
首が左右に勝手に動いて
セイに返事をしていてッ。
「……」
セイが呆れた顔をするッ。
「…俺の為に
何かを頑張ろうかな、とか
少しは思わないワケ?」
「……」
「…トーコって
ホントに
本気で俺のコト好き?」
なんて
…そんな深い色した瞳で
こんな至近距離で
見つめないで欲しいッ。
「……」
「……」
「べっ、勉強しようかなッ」
「……」
ヤダな。
どうして
こんなに
ドキドキしちゃうんだろう。
ちいさい頃から
姉弟として
ずっといっしょに
育ってきたのに。
いい加減。
見慣れたっていいような
モノなのに。
両想いになって
親公認のフィアンセに
なったっていうのに。
ドキドキするコトが
以前より
おおくなったような気がする。
私がセイのコトを
どんどん、どんどん
好きになっていくから?
それとも。
セイが
歳を重ねる度に
どんどん
魅惑的になってゆくから?