どうして
こんなトコロで
どうして
そんな格好をッ!?
しかも
まだ午前中だというのに
眉間に
シワひとつなくッ。
スッキリとした顔をしてッ。
化粧もバッチリ
完璧でッ。
あまりにも
眩しすぎますッ!!!!!
「ああ、よかった!
アナタ、よくその子を
止めてくれたわ」
お礼に
私の直筆サイン本を
差し上げるわ、って
大正ロマンが
振り袖姿のセイに
ハードカバーの本を
差し出すと
セイは
その本を黙って受け取って
「アナタと私の
らぶらぶ相性ブック…?」
ふっ、と鼻で笑ったッ。
「ほら、観念なさい」
大正ロマンが
私のコートの襟ぐりを掴んで
ズルズルと
引きずっていこうと
してるのにッ。
セイってば
振り袖を
片手で押さえながら
演歌歌手のキレイドコロの
おね〜さんのように
優雅に
私に手を振っていてッ。
何故、私をそんな本1冊で
売り飛ばすッ!?
私の
声にならない叫びが
日本庭園の木々を揺らした。
先生のベッド♪♪♪
スプリング♂003
≪〜完〜≫
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