「…だそうですよ!
先生ッ!」
セイが
少し苛立ちながら
先生のごっつい手を取った。
「セ、セイくん…ッ!?」
ねずみ〜らんどの先生が
動揺するのも
当然でッ!!!!
セイってば
ねずみ〜らんどの先生の手から
中指を選ぶと
「ちゅぷッ」
って。
卑猥な音を立てて
真っ赤なルージュに
彩られていた
自分の口の中に
向かい入れていてッ。
「なななななななッ」
オノレは
何をしとんじゃああああああ。
「うッ」
先生が
突然、前屈みになって
「…ちょ、失礼ッ」
内股で洋館の裏に
走っていく…。
「先生
ケッコー、溜まってたんだな」
アンタが言うなッッ!!!!
可哀想に。
禁欲生活が長かったとしても
それは全て
アンタを一途に
愛すればこそ、でッ!!!
「…アナタ。
さっき私が
本を差し上げた方よね?」
「!!」
大正ロマンが
セイに近づいてきてッ。
…今の、見てたのかなッ。
やっぱ
見てたよねッ。
「大変、お見苦しいトコロを
お見せしてしまって…。
私ッ、てっきり
タカヒロさんの指先から
出血されているのかと思って
慌ててしまいましたの」
って。
オカマ声のセイが
ぶりぶりと言い訳をするッ。