「ねえ。
セイはどっちだと思う?」
セイの振り袖を
ツンツン、と引っ張った
つもりだった。
のにッ!
「ワシは
できればやわらかいモノが
食べたいんじゃが」
ってッ!!!!!
そこにいたのは
セイではなく
紋付き袴の
杖ジイサマッ!!!!
「ほれ、遠慮せずに食わんか」
しっかり食わんと
オッパイも
おおきくならんぞ、って。
私の胸を杖で
つつかないでくださいッ!!!
「セイッ」
私はオンナだらけの
パーティー会場で
私は必死になって
赤いべべ着た
妖艶な金魚を探すッ。
「うっそお。
セイ、どこにいるのよ…」
こんなに
セイの好物ばかりが
取り揃えられていると
ゆ〜のにッ
アナタはひらひらと
私に
鮮やかな残像だけを残して
どこに行って
しまわれたのかッッ!!!
あんなに目立つヤツが
ここまで
見つからないなんてッ。
「これ、これ。
こんな華やかな席で
何をそんなブスっとした顔を
しとるんじゃいッ」
黒紋付きのジイサマが
私のお尻を
撫で上げてくるッ。
「……」
にへら〜っと笑う
ご老人に
背中に寒いモノを感じながら
「セイッ!
どこにいるのよおおおおお」
私はセイの姿を
必死に探した。
先生のベッド♪♪♪
スプリング♂005
≪〜完〜≫
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