沈黙を嫌うように

先生が
カーステレオをつける。


「…この曲」


セイの部屋でも
最近、よく耳にしていた。


「チェコスロバキアの
アーティストでね。

なのにちょっと
日本人の郷愁を誘うトコが

気に入ってる」


…セイは

このヒトから
本当にたくさんの影響を
受けているんだ。


「こういう曲、苦手?」

「いえ」


「そう?、なら、よかった」


…何だか
知らないオトコのヒトと
話してるみたいだ。


ふたりっきりなんて
別に初めてでもないのに


先生に
こんなにも”男性”を
感じてしまうのは
どうしてだろう。


…色気を感じる。


変なの。


私、きっと

あまりの展開の早さに

アタマもココロも
ついていけていないんだ。


「本当なら

立場上

このまま
トーコちゃんの学校まで
送り届けるべきなんだけど」


もう自分の社会的信用なんて
失墜したも同然だから、って

先生は自嘲する。


「もう紳士でいる必要も
なくなったワケだし」


って。


もしもしもし?


「今頃、セイくんは

僕のコトで
さぞかしアタマが
いっぱいだろうね」


先生が私の顔を見て


嬉しそうに


笑った。





先生のベッド♪♪♪

スプリング♂008


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