褒められているのか
けなされているのか

ひじょ〜に
ビミョ〜な言い回しですがッ。


「トーコちゃんは
本当にかわいいよね。

セイくんが執着するのも
何だかわかる気がするな」


え。


先生の手が
私の方に伸びてきて!!!!



「ちいさい頃に
家で飼っていた文鳥に

首の傾げ方とか

なんだか似てる」


ってッ!


「……」

…どうせ、そんなオチだと
思っておりましたッッ。


「トーコちゃんとは
味覚も合うし

自分を
さらけ出すコトができる

貴重な存在だよ」


小鳥を扱うように

私の耳から首にかけて
先生の手が往復する。


「変だよね。

他のオンナなんて
仕事でもなきゃ

触りたくもないけれど」


はい?


「…案外

トーコちゃんみたいな
タイプなら

異性でも
大丈夫なのかも、ね」


もしもしもしッ?


先生のセリフに

私の額から
汗が大量にこぼれてきたッ。


「先生は
ホモはホモでも

オカマさんで

ココロはオンナ
なんですよねッ!?」


私のセリフに
先生の手が止まる。


「…どうして

そう思うのかな?」


先生の眉間に
微かにシワが寄ったッ。