じゃあ、これで
パニーニでも作ろうか、って
先生が
いくつかの食材を
ピックアップして。
「あ、私も手伝いますッ」
「じゃあ、使わない食材を
適当に
冷蔵庫に戻してくれるかな?」
先生が
私に仕事を振り分けて
くれるけど。
…やっぱり
ヒトに手伝って貰うのは
好きじゃないらしい。
私が冷蔵庫に
食材を詰めるのを
さっきから
後ろからチラチラ、と
確認していてッ。
…落ち着かないッ。
「あのッッ!!
言って貰えれば
その通りに置きますけどッ」
「いや。
ちゃんといつもの位置に
戻してるから
凄いな、と思って」
「……」
褒められちゃった。
「…セイがいつも
こ〜ゆ〜のにウルサイんで」
同じ形のモノ。
パッケージの色の
グラデーション。
高さも順番に揃えてて。
実用的と言うよりは
見てくれ重視の
置き方で。
冷蔵庫を見たら
ひと目で
並べ方のルールはわかった。
「トーコちゃんって
こ〜見えて
意外に知能指数は
高いのかもね」
「……」
先生の褒めコトバには
いちいちトゲが
ありますですッ。