ふたりは
セイに幻滅した、と
言わんばかりの
モノ言いでッッ!!!!


「違いますッ!!!!

…セイが
しゃべったんじゃなくてッ」


セイが
ケータイで話してたのを
偶然、聞いちゃって、と


私は
つい本当のコトを
白状してしまってた。


「……」
「……」
「……」


「くっく」

「!?」


「…トーコちゃんて
ホンットッ、正直なコね〜」


テツオさんの
高笑いが部屋中に響いてッ。


先生の目からは
笑いすぎのナミダが
光ってるッ。


「からかうなんてッ」

ヒドイですうッッ!!!!


「テツオが
ウチの男子校の
卒業生だってコトは

けっこう、有名だよね」


「男子高出身の
美人歯科医、って

若い頃は雑誌にも
取り上げられたしッ♪」


「あの頃は
いかにも人造人間、って
カンジでさ

趣味、悪かったよな」


言ってくれるわよね、って

テツオさんが先生を

コブシで
かわいく叩いてる、けどッ。


…やっぱり

気を許し合った
間柄に見えます、ですッ。


「せっかく
キレイな自然なカラダに
直してやったのに

おまえ、勝手にボディ
いじっちゃってさ」


また何年かして
カラダが変な崩れ方をしても

うちの病院を
訴えてくるなよな、って


先生が
冷めたコーヒーを
口にした。