先生は私の方に
カラダを向き直して。


「……」

私は思わず
シャツから手を離してしまう。


”オトナの責任の取り方”

ってッ


響きも意味深ですがッ

先生のその目も
コワイですッッッ!!!!


「2千7百万。
トーコちゃんに払えるの〜?」

テツオさんの
素っ頓狂な声に


ぷるぷるぷるッ。

滅相もありませんッ、と


私は
首を横に振るのが
精一杯でッ。


「何なら
カラダで返して貰っても
いいんだが…」


ってッ

先生までッッ!!!!


それは
ジョークですよねッ!?


「ウチの美容整形外科の
広告塔になって貰うのも
おもしろいかもね」


先生は
私のアゴを摘むようにして
持ち上げたッ。


「…それって
ど〜ゆ〜意味でしょう?」


怯える私が
先生のでっかいお目目に
映ってる。


「セイの愛玩している
この姿を

僕の腕で
見違えるような美人に
変えるってのはどう?」


はいッッ!?


「うわッ。
それッ。おもしろそう♪」


脂肪吸引した下半身を
小躍りさせて

テツオさんが
無責任に煽り立てててッ。


「…そこまで
セイの為に出来る
度胸もないなら

セイくんの保護者ぶった
言い方は

慎んで貰おうか」


先生は
私のアゴを
押し出すようにして

私から手を離した。


「悪いけど。

これは僕への
セイくんからの挑戦状だから」