…何やら
とっても高価そうなモノが
消えたらしい、ってのが

大正ロマンの慌て方からも

ヒシヒシと
伝わってきて…。


「…アナタ。

確か。

怪しい態度で
この家の周りを
ウロついていたから

ウチの家政婦に
押さえつけられて
いたんだったわよね?」


え?

「タカヒロさんに取り入って

ウチの合鍵までも
おねだりしたのかしら?」


って。


もしかしてッ。

私のコトを
疑って掛かって
いらっしゃるのでしょうか?


「ちょっと
ポケットの中を
拝見させて戴くわね」


「え、あ、ちょっと!!」


私に有無を言わせず

大正ロマンが
私のポケットの中を
探り出してッ。


「…これは何?」

ポケットに突っ込んでいた
大正ロマンの手が止まる。


「…お金ですッ。

タクシーに乗って
貰ったおつり…」


「…ふ〜ん。

いまどきのタクシーは
おつりにシャレたモノを
くれるのね」


大正ロマンが
私のポケットから

”ソレ”をゆっくりと
取り出すと


「翠色の
美しいおつりだコト!」


「……」


自分が

こんな風に
誰かに陥れられるなんて

思いもしなかった。





先生のベッド♪♪♪

スプリング♂016

≪〜完〜≫


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